健康カレンダー


84] 2019/ 4/ 1(Mon) 11:56:25

(月刊かみいな健康カレンダー 2019年4月号掲載)

「ポリファーマシーについて」

 近年、複数のお薬を服用・併用することによる弊害を「ポリファーマシー」と呼んで問題視するようになりました。ポリは「複数」を、ファーマシーは「調剤」を意味します。仮に多くのお薬を使用していても、その患者さんの健康管理や治療に必要な場合はポリファーマシーではありません。お薬同士の相互作用(副作用)が疑われる場合、同じ成分のお薬が重複している場合、使用する理由が明確でないお薬が含まれている場合などはポリファーマシーの可能性があります。つまり、ポリファーマシーとは様々な要因から「必要以上のお薬を使用している状態」を指します。例えばA病院から慢性胃炎の治療として胃薬を以前から服用していた患者さんが、膝が痛くなってB医院に受診した際に鎮痛剤と胃への負担を減らすために一緒に胃薬を処方された場合などがそうです。最近は高齢者のポリファーマシーが問題となっています。高齢者は複数の疾患にかかっていることが多く、しばしば多くの医療機関や診療科から別々に複数のお薬を処方されることが多いからです。ポリファーマシーは、単にお薬の種類を減らせば解決できるという問題ではなく、処方を行う医師、患者さんと接する看護師、調剤する薬剤師などの医療スタッフが患者さんの情報を共有して医薬品の適正使用を心がけていくことが大切です。また患者さん自身においても、日頃からお薬手帳を活用し、自分のお薬について積極的に医療スタッフに相談することがポリファーマシーの解決につながります。(A.U.)


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