健康カレンダー


91] 2019/11/ 1(Fri) 09:50:08

(月刊かみいな健康カレンダー 2019年  11 月号掲載)
「帯状疱疹と神経痛」
 
「数日間左胸に変な感じがあって、湿布をしていたらかぶれた」と言う患者さんが来られました。左胸壁には赤黒い水疱が点在しています。「背中も見ましょうか」、やはり背中の同じ高さ辺にも水疱が広がっています。「かぶれじゃなくて帯状疱疹ですね、昔罹った水痘ウィルスの2度目のいたずらです。発疹と痛みが特徴ですから抗ウィルス剤と痛み止めを処方します。10日くらいで発疹は治りますが神経痛が尾を引く事がありますのでそんな時にはご相談下さい」。
 帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウィルスが原因となって起こる皮膚病です。子供の頃に罹った水痘のウィルスがその後もある神経の根元に潜んでいて、高齢化、ストレス、がんなどによる免疫力の低下の際に再び活発化して発症します。この水疱はウィルスが潜んでいた神経の領域(人により顔や肩腕・胸・腹・尻・下肢等さまざま)に帯状に連なって出て刺すような痛みを伴います。通常は神経の分布上身体の左右どちらかに偏ります。帯状疱疹そのものは直接人にうつりませんが、水痘にかかったことのない人には水痘が発症します。 
 問題はその後の神経痛の持続の程度です。若い人でしたら皮膚の発疹が消えると間もなく軽減しますが、高齢で病巣の広かった人では半年以上も続くことがあります。これを「帯状疱疹後神経痛」といい治療に手間取り鎮痛剤の長期服用、神経ブロックを必要とすることもあります。神経痛長期化予防は何より早期発見早期治療の開始です。50才以上の人には水痘ワクチンの予防接種も可能です。(T.H)


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