健康カレンダー


95] 2020/ 3/ 2(Mon) 10:29:39

(月刊かみいな健康カレンダー 2020年 3 月号掲載)

「睡眠と認知症」

 最近の研究では、睡眠の量や質は認知症と深く関わっていることが明らかになってきています。アルツハイマー型認知症の人の脳内には「アミロイドβ(ベータ)」というたんぱく質が沈着して、この物質が神経細胞を死滅させて認知症を発症すると考えられています。米国の研究者らによると、不眠症の人は睡眠が安定している人にくらべてアミロイドβの蓄積が5倍以上ということがわかりました。つまり睡眠は、アミロイドβのような有害な物質を除去して脳機能を保つ働きがあるとされ、慢性的な睡眠不足が脳内の老廃物の蓄積をもたらし脳の機能が低下して認知症に至ると考えられるのです。また、睡眠不足は糖尿病や高血圧、うつ病の危険性(リスク)を高め、これらの病気は認知症の発症リスクでもあります。若いうちから睡眠時間を十分に確保し、質の良い睡眠をとることは認知症予防につながると考えられます。では、毎日どれくらいの睡眠時間が良いのでしょうか?研究によれば、1日7時間の人にくらべて6時間以下や8時間以上の人は認知症の危険性が高まるという結果です。また睡眠の質という点では、就寝時間があまり遅くなく、途中で目が覚めないような睡眠が理想です。テレビやスマホに熱中しての夜更かしやアルコールの多飲も、睡眠の質を落とします。日中、適度に運動することも良いでしょう。それでも不眠で悩む場合は、医師に相談してみることも方法です。1日7時間程度の良質の睡眠が、あなたが将来認知症になってしまう危険性を低減します。(A.U.)


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