健康カレンダー


76] 2018/ 8/ 1(Wed) 10:04:35

(月刊かみいな健康カレンダー 2018年 8 月号掲載)

「脳震盪(のうしんとう)の誤解」

 この時期スポーツを楽しむ人も多いと思います。スポーツでは頭を強打する事故がまれではありません。「頭を強打して一瞬意識がなくなるのが脳震盪」と理解している方が多いと思いますが、これには誤解があります。頭部を打撲した際、頭蓋骨の中で脳にゆがみが生じ一時的な脳機能障害を起こすのが脳震盪です。意識の障害程度は様々で意識が無くなる場合も無くならない場合もあります。意識消失が無くても以下のような多彩な症状が見られます。倒れたあとすぐに起き上がらない、起き上がってもよろよろしている、ボーッとして無表情、不安又は悲しげ、眠そう、呼びかけても反応が遅い、混乱している、注意が散漫、苛立っている、怒りっぽい、最近起きたことが思い出せないなどです。又、頭が痛い、霧の中にいる感じ、めまいがする、眠れないなどと訴えます。これらの症状が一つでもあれば脳震盪を疑います。症状は時間とともに軽快しますが時に長引きます。脳震盪を起こした直後にプレーに戻ることは厳禁です。脳震盪を起こした人がプレーに戻ると再び頭部外傷を負うリスクが高いからです。脳震盪を繰り返すと将来認知症やパーキンソン様症状を起こすことがあり、快復後にスポーツの現場に戻る際にも慎重な判断が必要です。又、ヘルメットを被っていれば大丈夫という意見がありますがこれも誤解です。ヘルメットは頭皮や頭蓋骨を守ってくれますが脳震盪を防いでくれません。脳震盪が疑われたときには直ちに医療機関を受診しましょう。(N.S.)


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