健康カレンダー


73] 2018/ 5/ 1(Tue) 11:00:47

(月刊かみいな健康カレンダー 2018年 5月号掲載)

「「前立腺がん」について」

「前立腺」は男性のみにある臓器で、膀胱の出口近くの尿道を取り囲み前立腺液を作って精液中の精子を守る働きをしています。尿の出が鈍り頻尿になる前立腺肥大症はよくある良性疾患ですが、今回は悪性の前立腺がんについての解説です。高齢化が進んで二人の内一人はがんにかかる時代になってきています。前立腺がんは、最近急増していてがんの罹患率も胃がん・大腸がん・肺がんに続き、数年後にはもっと上位に上がると思われます。年齢別罹患率は、60才から高齢になるにつれ著しく高くなります。ただし、他のがんに比べて比較的ゆっくり進行するおとなしいがんであり、早期に発見・治療されれば治癒する可能性が大きいです。多くは無症状であり、たまたまの検診が発見のきっかけにもなります。勿論、進行した状態では主にリンパ節や骨に、更に肺や肝臓にも転移します。頑固な背痛・腰痛が続き、やっと発見されることもあります。発生要因には、前立腺がんの家族歴や高齢化があげられますが、他に食生活の欧米化(動物性脂肪の摂取増加)や喫煙なども関わっていると言われています。 ドックや検診での直腸指診や血液でのPSA(前立腺特異抗原)検査で疑われ、超音波やMRI検査、更に確定的には針を刺して細胞を調べて診断されます。PSA検査は最近大変に普及してきて、がん発見の大きな手がかりとなります。ただ、誰にでも存在する抗原であり肥大症や炎症でもある程度上昇しますので測る度に基準の数値を大きく超えるようでしたら専門医に紹介していただきましょう。抗癌剤、ホルモン剤、放射線など治療効果の出やすい病気です。  (T.H)


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