健康カレンダー


57] 2017/ 1/ 5(Thu) 09:21:15

(月刊かみいな健康カレンダー 2017年1月号掲載)

「マイコプラズマ感染症に気をつけましょう」

師走に入り厳しい冬の寒さを感じる季節となりました。
診療所では、咳を訴える患者さんが増えています。頑固な咳を示すマイコプラズマ感染症は、今年の5月頃から全国的に増加し始め、大流行の年になりそうです。このマイコプラズマ感染症は『肺炎マイコプラズマ』という細菌により引き起こされます。
罹患者は、小児から成人までの全ての年代に見られ、14歳以下が約80%と報告されています。感染経路は、学校などの閉鎖施設や家族内で濃厚な飛沫・接触感染と考えられています。潜伏期は2〜3週間と長く、症状は軽い感冒様の症状を示すものから肺炎を引き起こすものまで様々です。症状の特徴として、ヽ韻痰を伴わず経過とともに増強し睡眠障害を認める、必ずしも高熱を伴うわけでは無い、A歓半態が比較的保たれている、ぁー然治癒傾向を示す等が
あります。合併症としては、無菌性髄膜炎・脳炎・心筋炎・肝炎など重篤な病気もあり注意が必要です。診断は、血液検査で肺炎マイコプラズマの血清抗体価を調べる方法や、咽頭の拭い液を用いて菌の核酸同定を行う方法があります。治療の第一選択は、マクロライド系の抗生物質の投与です。投与後約2日以上たっても発熱・咳が続く時には、耐性菌の可能性を考え、他の抗生剤に変更します。咳を訴える病気は多数あり、一回の診察だけでは、正しい判断ができてないことがあります。経過をみても軽快しない場合は、再度受診しマイコプラズマ感染症を含め再度診断・治療をして頂きましょう。(N.T)


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