健康カレンダー


56] 2016/12/ 1(Thu) 09:33:43

(月刊かみいな健康カレンダー 2016年12月号掲載)

「夜中に肩がすごく痛い」

夜中に肩がひどく痛くなる病気があります。五十肩や肩のスジが切れる腱板断裂も夜間の痛みを生じるのですがそれ以上の激しい痛みを伴うときは肩のスジに石灰がたまっているのかもしれません。石灰沈着性腱板炎といわれ、リン酸カルシウムが腱板(肩のスジ)にたまり激しい炎症を起こすことが原因です。もちろん夜間だけでなく日中にも痛みを伴います。40から50歳の女性に多く見られます(女性が70-80%)。石灰がたまってくる原因は判明していませんが、少なくともカルシウムの摂りすぎでなるわけではありませんので骨粗鬆症の方はご安心ください。
診断はレントゲンで肩にたまった石灰を確認しますが、レントゲンには写らないほど微量の石灰が超音波診断装置(エコー)で描出されることもあります。
石灰は始めミルク状の液体ですが、時間がたつと次第に固くなり石膏のようになってきてしまいます。初期ならば注射器での吸引や薬剤で散らすことができますが、固く大きくなると吸引はできなくなりますので、症状によっては手術で摘出しなければならないことがあります。最近ではエコー透視下に固くなった石灰を針でつついて崩しながら吸引する方法が普及してきており成果を上げています。
放置した場合でも自然治癒することがありますが、慢性化した場合腱板内にたまった石灰が腱板を破って破裂し腱板断裂を引き起こすこともあります。五十肩だと思っていずれ治ると高を括っているといつまでも苦しめられることになりますので、強い痛みの場合は主治医に相談してみてください。(R.A)


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