健康カレンダー


52] 2016/ 8/ 1(Mon) 09:09:25

(月刊かみいな健康カレンダー 2016年8月号掲載)

「予防接種」

「予防接種をしたのにインフルエンザにかかった。」日常診療の中で、このようなお話をよくお聞きします。そもそも予防接種ってなんでしょう。
免疫には自然免疫と獲得免疫といわれる2種類が存在します。詳しいことは成書にお譲りしますが、1.異物の侵入を検知し、いち早く排除しようとする前線部隊の自然免疫、2.自然免疫からの情報をもらい、敵に効果的な攻撃を加える特殊部隊の獲得免疫です。予防接種は病原体に近い反応を示す異物(ワクチン)を注射し、2.の獲得免疫を得るために行うものです。
まず、予防接種を受けるとき、体調が良いときに受ける必要があります。自然免疫が元気に働いてこそ獲得免疫がしっかりと得られます。治療で抗生物質を内服中などということは避けたいものです。次に獲得免疫がしっかり得られている場合でも、最初に自然免疫が働きだして異物が入った事が認識されて初めてその力が発動しますから、病原体を寄せ付けないわけではありません。ただし、認識されたあとは発動した獲得免疫が効果的にやっつけてくれるため短期間に回復できるということです。
「予防接種をしたのにかかった」のは自然免疫、獲得免疫が不十分だった場合と、十分得られているのに発動に時間がかかった場合があります。予防接種を受けるときは体調の良いときを選ぶこと、獲得免疫があっても睡眠不足や疲労、他の疾患で弱っているときなどは効果発現も遅くなったり弱くなったりします。予防接種を受ける前、受けた後も健康管理が大切ということですね。
(Y.I)


次を読む [最新を読む前を読む