健康カレンダー


49] 2016/ 5/ 9(Mon) 09:26:38

(月刊かみいな健康カレンダー 2016年5月号掲載)

「便秘、第三の下剤」

 便秘の定義にはまだ明確なものはありませんが「一般的には3日以上便通がなく、便意があっても排便の際に苦痛を伴う状態」と言われています。
便通は毎日あるが硬くて苦労する人、3日も4日も便通がなくても平気な人、感じ方は人それぞれです。過去30〜50年間便秘薬は大きく2つに分けられ、腸管の動きが悪いために生じる「弛緩性便秘」に対してセンナ製剤が大腸の動きを活発にする「大腸刺激性下剤」として、また「便に水分が足りない便秘」に対して大腸に水分を留まらせ便を柔らかくする酸化マグネシウム製剤が「機械的下剤」として使われていました。前者は頓服で効果充分ですが長期間使用で効果が鈍って来たり(耐性)、後者では耐性は生じませんが定期内服が必要であったり腎機能の悪い人では高マグネシウム血症(詳細略)を来すため注意が必要です。
3年前に約30年ぶりに第三の下剤として全く作用機序の違うルビストロン製剤が発売されました。薬が小腸上皮に作用して「小腸内の水分分泌を促し」便に水分を含ませ柔らかくするもので、習慣性もなく効果が期待できます。安全性もあり過敏性腸症候群の便秘や慢性便秘が適応になります。しかし高薬価であったり毎日定期的内服が必要であったり、動物実験の成績から妊婦には使えないのが欠点になります。副作用として下痢、吐き気、頭痛などですが飲む量によって調節出来ます。従来の下剤が効きにくい場合に試してみてはいかがでしょうか。 
 でも、どんな薬でもあまり頼らないことです。   (T.H)      


次を読む [最新を読む前を読む