健康カレンダー


39] 2015/ 7/ 1(Wed) 14:20:48

(月刊かみいな健康カレンダー 2015年7月号掲載)

「メディア漬け」がこどもを蝕(むしば)む
                         
 テレビ・ビデオ・テレビゲーム等の電子映像機器や、インターネット・スマホといったIT機器は現代人の生活を便利かつ豊かにして来ました。一方で、「メディア漬け」や「ネット依存」が社会問題化しています。こうした機器に長く暴露することが、こどもの健全な心と体の発達にとって好ましくないことは想像に難くありません。ただ、この問題への明確に理解が無ければ説得力が無く、現状を打開する大きな力にはなりません。そこで、メディア漬けの何が問題か考えてみましょう。メディア漬けは、こどもの生活から読書・家族の団欒・休養・勉強といった活動の時間を短くします。親子の語らいは減り、愛着形成が脆弱となり、好ましくない行動に歯止めが効かなくなります。また、貧困状況とメディアへの暴露時間は相関しており、長時間の暴露により学力が低下し、「貧困の連鎖」を生む要因のひとつと考えられています。身体的には外遊びが減り、体力が低下すると伴に運動機能が低下して、顔面に擦り傷を負い易く、簡単に骨折もします。平面を見ることに慣れて立体視力が育たず、顔面でボールを受ける、階段を踏み外すといったことが日常的となります。情報伝達が一方通行ですから、コミュニケーション能力は育ちにくく、体温調節・血圧の調節といった自立神経の働きや、五感の発達は怪しくなります。さらに、感情をコントロールしたり、欲望を抑制したり、相手を思いやったりといった人間らしさを司る大脳の前頭前野の働きが低下しますから、虐めや反社会的行動の元凶と言えるでしょう。 (Y.T)


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