健康カレンダー


36] 2015/ 4/ 2(Thu) 08:44:09

(月刊かみいな健康カレンダー 2015年4月号掲載)

「小中学生の腰痛」

厚生労働省の調査による「国民衛生の動向」によると、日本人の自覚症状の第一位は腰痛です。腰痛は、「咳や痰」、「頭痛」、「物忘れ」などの頻度を大きく引き離し1000人あたり103.4人の頻度で発生しています。しかも、年々増加の傾向にあり2010年の調査では1986年に比べおよそ倍の発生率になっています。
腰痛というと高齢者に多く、その原因もはっきりしないことが多いというイメージがあるかもしれません。しかし、腰痛は小中学生にも発生し、原因がはっきりある場合が多いです。
特にスポーツをしている小中学生は、オーバートレーニングにより腰椎に疲労骨折が発生し腰椎分離症といわれる疾患になることがあります。症状は運動時よりも運動後の腰痛です。椅子に座っていたり床に足を投げ出していたりすると痛みますが、正座や横になると楽になります。
発見が早ければトレーニングを休み、しっかりしたコルセットを装着することで完治が望めます。発見が遅れると骨折部分は一生癒合せず腰痛を繰り返すようになります。
レントゲンで骨折がはっきり見える段階はすでに病期がかなり進んでいます。早期発見、早期治療で治癒率が格段に向上しますので、レントゲンで異常がないといわれてもCTやMRIでの検査を積極的に行うことをお勧めします。
多くの分離症は遺伝するわけではありませんが、分離しやすい形態の腰椎の方は存在し遺伝的要因が全くないわけではありません。お子さんのご家族がすでに分離症と診断されている場合は特に早めの検査が必要です。

R.A



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