健康カレンダー


35] 2015/ 3/ 4(Wed) 15:29:09

(月刊かみいな健康カレンダー 2015年3月号掲載)

「機能性ディスペプシア(FD)」

 耳慣れない言葉でしょう。一時は「機能的上部消化管症状」とも言われたもので消化器科の専門医でないと馴染みがないかもしれません。昔よく言われた「神経性胃炎」のような疾患(というより症状)のことです。
胃内視鏡などの検査をして粘膜に荒れ(ただれ)やキズ(潰瘍、がん)がないのに、胃もたれや胃痛、胸焼けなどの症状が長く続くものを言います。
ディスペプシアとは「胃腸の働きが鈍る機能低下症候」と思って下さい。
 症状は、胃に器質的疾患がないのに ^澆發燭譟平後に食べ物が胃の中で留まっている感じ)・飽満感(食事してすぐに満腹になってしまう)、⊃眼殄堯覆澆召ち)のあたりの痛み・熱感・胸焼け感 などです。このような症状が慢性的に続くと日常生活にも学業・労働にも大きな影響が生ずる恐れがあります。 気になる点があるようでしたら、まず胃腸・肝胆膵臓など腹部の諸検査を受けて下さい。それらの検査、中でも胃の検査で特に問題なく、またうつ病など精神疾患から来る消化器症状の可能性がなければこの疾患を考えます。有病率は10〜20%もあるそうです
 最近、この症状を改善する薬が処方出来るようになりました。胃腸の運動を活発化させるアセチルコリンという神経伝達物質を増やす薬です。
しばらく飲んで症状が消失すれば、短期間で内服を止めることも出来ます。副作用として、下痢、便秘、吐き気などが挙げられますが少ないようです。  
 心当たりがありましたら専門医に相談し、「何処にも大した病気がない」ことの確認から始めましょう。

(T.H)


次を読む [最新を読む前を読む