健康カレンダー


34] 2015/ 2/ 2(Mon) 09:02:54


(月刊かみいな健康カレンダー 2015年2月号掲載)

「アトピー性皮膚炎のテーラーメイド治療」
                 
テーラーメイド治療とは、身体にぴったりの洋服を作るような、あなたにピッタリあった治療法を意味します。アトピー性皮膚炎(以下AD)の重症度には、素因や生活環境、年齢と伴に変化する原因、果ては保護者の諦めや怠慢といった様々な要素が関係しており、テーラーメイド治療の必要性が高い病気ということになります。ADとは、アレルギーの素因がある人に生じる、慢性の(通常は6ヶ月以上、乳児では2ヶ月以上持続する)痒みや炎症を伴った湿疹をいいます。素因には遺伝も関係しますが、ADの発症や悪化の原因は様々で、2歳未満では食物が多く、年齢と伴にダニ・ハウスダスト・ペットなどが関係する割合が増えてきます。その特定は、医療機関で実施する血液検査や皮膚試験で可能です。ADを悪化させる他の要因としては乾燥・発汗・搔くこと・不衛生・ストレス等が関係し、石鹸・洗剤・衣類の素材からの刺激も影響します。治療には、1.スキンケア、2.食物などの悪化要因への対策、3.軟膏療法、4.内服療法が挙げられます。これらを必要に応じて選択しますが、重症のAD児には総動員します。スキンケアには入浴法、爪を短く切り清潔を保つこと、発汗への対策や保湿剤の使用があります。検査に基づいて食物制限もしますが、成長期の小児にあっては適切な食事指導が求められます。軟膏療法はステロイド外用薬の使用が主体で、ADの程度に応じて薬剤の選択と使用回数・塗布範囲の設定を行います。内服療法としては抗アレルギー薬・抗ヒスタミン等が使用されます。こうした治療が成功を収めるには、労力を要するADケアがお子さんにとって必要で意味のあること理解し、熱意を持って継続することが必要です。          (Y.T.)


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