健康カレンダー


30] 2014/10/ 1(Wed) 16:12:16

(月刊かみいな健康カレンダー 2014年10月号掲載)

「C型肝炎の新しい治療薬」

 最近、C型肝炎の新しい治療薬が承認され保険診療で使用できるようになりました。この新しい薬は、抗ウイルス作用をもつ経口薬(飲み薬)を2剤併用するもので、薬の一般名は「ダクラタスビル」と「アスナプレビル」と言います。これまでC型肝炎の抗ウイルス療法はインターフェロンを使用しましたが、これはインターフェロンを使用しない新しい治療法です。この2種類の内服薬を同時に6ヶ月間服用することで、80〜90%の患者さんでC型肝炎ウイルスを退治することができます。しかも副作用が少ないのが利点です。高齢や血小板減少などでインターフェロンが使用できない方、過去のインターフェロン治療が無効だった方、比較的軽い肝硬変の方などの治療に期待が寄せられています。しかしこの新薬の問題点は、治療を受けた患者さんの1〜2割にウイルスの薬剤耐性変異(ウイルスが変化して薬が効かなくなること)が生じて、今回の新薬ばかりか今後開発される同様の抗ウイルス剤も効きにくくなってしまうことです。可能であれば、事前に患者さんごとにウイルスの遺伝子検査を行い、この薬が効きやすいのか効きにくいのかを調べて、効きやすい患者さんにだけ投与することが望ましいのです。この新薬が自分に適しているかどうかは、肝臓専門医の診断とアドバイスが必要です。よく効く新薬も、患者さんごとの病状やウイルス遺伝子の状況によって判断が必要です。さらに来年以降には、効果が95%以上とされる新薬(飲み薬)も登場する見込みです。これまでのインターフェロンも含め、いつ、どの治療薬を使用するかの判断が大切なのです。なお肝臓専門医は、日本肝臓学会ホームページから検索できます。

(A.U.)


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