健康カレンダー


27] 2014/ 7/ 1(Tue) 14:08:08

(月刊かみいな健康カレンダー 2014年7月号掲載)

「加齢とサルコペニア」

 高齢化社会は急速に進行していますが、心身ともに若々しくしっかりとした生活機能を持つ元気な高齢者方が多数いらっしゃいます。しかし、歳を増すごとに筋肉量の低下から筋力と身体能力が低下して行きます。この状態をサルコペニアといい、進行すると、転倒・骨折の頻度を増やし、寝たきり状態の原因となります。早期に発見するには、筋肉量・筋力・身体能力の評価が必要で、筋量測定にはX線を用いた二重エネルギーX線吸収法が、筋力については握力の測定を、身体能力については、普段の歩行速度を利用し判断します。サルコペニアの予防・治療法には、加齢による筋量を改善する運動と適切な栄養摂取が望まれます。運動療法には、有酸素運動と筋力トレーニングがあり、腕の筋肉を鍛えるためにはチューブなどを使った運動を、脚の筋力を鍛えるにはスクワットなどが適しています。また、家庭で簡単にできる階段昇降、散歩、庭の手入れなどを積極的に行うことも勧められています。栄養面では、ビタミンDの摂取は、筋力低下を予防し転倒リスクを改善します。ビタミンDは、魚やキノコなどに含まれており、外へ出て紫外線を浴びると自分の体でも造ることができます。蛋白質は筋量・筋力の回復を期待できると考えられており、特に動物性タンパク質の摂取や牛乳・乳製品の摂取が勧められます。その他にホルモン療法として、男性ホルモンの投与或いは成長ホルモンの投与が有効と考えられています。適切な運動・食事等を継続してサルコペニアの予防・進行阻止を目指し、一日でも長く活動的で生きがいを感じられる生活を続けられるように頑張りたいものです。
(NT)


次を読む [最新を読む前を読む