健康カレンダー


26] 2014/ 6/ 3(Tue) 08:49:16

(月刊かみいな健康カレンダー 2014年6月号掲載)


「水痘ワクチンの定期接種化について知っておきたいこと」
                          
厚生労働省は水痘ワクチンを定期予防接種に加えることを決め、今年の10月からの実施を目指しています。実際のスケジールと対象者などの正式な決定の公示は今年の7月頃の見込みです。私のクリニックで水痘ワクチン接種を希望される保護者に確認しますと、このことが意外に知られていません。そこで、乳幼児のお子さんの保護者の皆さんに正しい知識を得て頂き、適切に対処すべく情報提供をさせて頂きます。一般に軽いと思われがちな水痘ですが、稀に脳炎や肺炎を来すことがあり、本邦でも年間に約3000人が重症化して、10人以上が亡くなっています。後に帯状疱疹を発症することもあります。定期接種の対象年齢ですが、定期接種の開始時点で生後12ヶ月から3歳に至るまでの児で、乾燥弱毒生ワクチンを使用して、3ヶ月以上の間隔を置いた上で2回皮下に注射します。H26年度のみの経過措置として、3歳から5歳未満の幼児も1回のみの接種対象となる見込みです。1歳を過ぎた比較的早い時期の接種が望まれ、初回は麻疹・風疹ワクチン、おたふくかぜ(任意)との同時接種が可能です。定期接種化されていない現状で予防接種を受けた際には、接種率の低い保育園での流行時に感染し、発症の有無に拘わらずより確かな免疫をつけることが可能でした。定期接種化により高い接種率となった集団では水痘が流行し難く、短期的にはその恩恵を浴することが出来ますが、自然感染による免疫強化が起き難くなることから、2回接種をしても免疫が枯渇した成人年齢での発症が増えるといった、麻疹や風疹で現在起きている問題を生じかねないことが今後の課題と言えます。なお、集団生活下にあるお子さんでは定期接種化まで待つことはお勧めできません。  (YT)


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