健康カレンダー


61] 2017/ 5/ 1(Mon) 11:22:36

(月刊かみいな健康カレンダー 2017年5月号掲載)

「無症状胆石について」

胆石症は良性疾患ですが激しい腹痛発作や黄疸・発熱などで緊急手術を余儀なくされることが多く、場合には生命に関わるほど重症化することもあります。
この欄では、症状や治療などは省略して「症状のない胆石」への対処について述べます。最近人間ドックを受けられる方が増えていますが、超音波・CTなどの検査器機の発達によりご本人には全く身に覚え(症状)がないのに偶然「胆石があります」と指摘されることがよくあります。それを『無症状胆石』と言い胆石症全体の1〜2割ほどを占めています。腹痛や黄疸、熱が出れば手術など治療を受ける決心がつきますが、症状がないと治療をすべきか否か迷いその是非にいろいろ意見があります。しかし、胆石が判った時には無症状でも10年くらい観察しますと半分くらいの人に何らかの症状が出て結局手術を受けざるを得なかった、という報告もあります。また、胆石症の数%に将来胆のう癌が合併する危険性があると言われてますし、胆石のない胆のう癌に比べて2〜3倍多いようです。また、胆のう癌や他の病気で亡くなった方の解剖(剖検)で、それまで気がつかなかった胆石の合併が発見されることも多いようです。そんな理由で、症状がなくても将来の癌化を避ける目的で体調の良い時に手術をしてしまった方が良い、という積極的な意見もあります。50〜70才台の女性には、男性の4〜5倍も胆のう癌が発生するそうですので女性の方は手術を受けた方がより安心と思います。 若い人や男性の場合は症状が出なければ年に1、2回の定期検査を受けていれば良いと思いますが専門医に相談して自分の現状を把握しておくことが大切です。       (T.H)


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